夜間電力上手に使う 夜に充電や家事 蓄電池や静音家電... 節電へ関心高まる

 

電力不安が続く今年の夏、節電のため夜間電力を上手に使おうという家庭が増えている。充電式の扇風機で昼間の使用量を抑えたり、掃除や洗濯を夜に済ますため音の静かな家事家電を選んだり。昨年は夜間を含め電気の使用を自粛するムードだったが、今年はやり繰りしながら積極的に過ごす動きが広がりそうだ。

 
専用の充電式バッテリーで動かせる扇風機(東京都新宿区のヨドバシカメラ新宿西口本店)
 

専用の充電式バッテリーで動かせる扇風機(東京都新宿区のヨドバシカメラ新宿西口本店)

 先週末の東京・新宿の家電量販店。雨にもかかわらず混み合う店内で東京都板橋区に住む会社員の女性(38)は洗濯機と食器洗い機を品定めしていた。「ポイントは音の静かさ」。これまでも仕事の関係で朝か夜に家事をすることが多かったが「今夏は昼間のピーク時の節電に協力する意義もある」と話す。

 夜間電力をためて使う製品への関心が高まっている。ヨドバシカメラ新宿西口本店(東京・新宿)では小型の充電池を組み合わせた扇風機の売り場を展開する。

 バルミューダ(東京都武蔵野市)が6月下旬に発売する「グリーンファンミニ+バッテリー」は電源なしで最大20時間使える。店頭価格が3万4800円と扇風機としては高額だが「予約が多く7月以降の配送になる」(売り場担当者)。東芝ホームテクノが4月に売り出した「サイエント+(プラス)」も品薄の状態という。

 家庭用蓄電池も徐々に広がり始めている。ソニーが昨年10月に発売した商品は5月から需要が増えはじめ「販売台数は4月の2倍以上に膨らんだ」(ソニー)。特に関西地区で売れており、6月はさらに5月の2倍の勢いが続いている。

 東京都大田区に住む60代の主婦は夜間に割安になる電気料金プランを活用する。「食器洗い機もタイマーで午後11時以降に動くようにセット。アイロンがけも夜の方が涼しくて快適」と話す。

 夜に家事をするため静音設計などに工夫した家事家電も人気だ。「パナソニックの単身者向け『ナイトカラー』シリーズや静音性の高いシャープの掃除機などが売れている」(ビックカメラ)という。

 インターネット調査を手掛けるフィルモア・アドバイザリー(東京・港)が6月に調べたところ夜に洗濯をする人は3割を超えている。このうち節電を意識して「震災後に夜の洗濯回数を増やした」人は12%。夜の洗濯派は20~30代で特に多く4割近くに上る。

 消費者の生活スタイルの変化を捉えようとレジャー施設や小売店も模索している。横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)は夜型の消費者が増えると見て「今年は夜間のイベントを充実する」。ダイエーは今月から午後6~8時のタイムセールを始めた。これまでは朝と夕の2回だったが「今年は夜に来店する人が増える」と見ている。

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