家庭向け電力、ピーク時割高広がる 関電、夜間の6倍 各社、今夏の節電促す

 

電力各社が今夏、節電策の一環として家庭向けの新料金メニューを相次ぎ導入する。関西電力は21日、電力使用量のピーク時間である午後1~4時の電力料金を夜間(午後11時~翌午前7時)の約6倍に設定するメニューを発表。東京電力も導入を決めたほか、九州電力は実証試験を始める。時間帯で電力料金が大きく異なれば、家庭の電気の使い方も変わることになりそうだ。

 

 

 関電は大飯原子力発電所の再稼働いかんにかかわらず新メニューを7月1日に導入する。

 これまで一般家庭の基本的な電力料金は時間帯に関係なく1キロワット時あたり19.05~25.55円だった。新制度ではピーク時間、オフピーク時間(午前7時~午後1時、午後4~11時)、夜間の3つに分類。ピーク時間の電力料金を52.82円とする一方、夜間は8.19円と安くする。

 新メニューは選択制で、契約を希望する家庭は申し込みが必要。関電は21日から受け付けを始め、導入世帯には時間帯別に使用量を測ることのできるスマートメーター(次世代電力計)を無料で取り付ける。

 ピーク時間を設けるのは7月1日~9月30日の平日だけとし、それ以外の期間や土日祝日はオフピークと夜間の2分類だけとなる。関電は今夏に2万~4万件が新メニューに加入すると予想、2千~3千キロワットのピーク電力削減効果を見込む。

 家庭によって電気の使い方はさまざま。新体系で各世帯の電力料金負担が軽減されるかは不明だが、洗濯機を極力夜間に使うなど、生活習慣が変わる可能性がある。

 東電も時間帯によって電力料金が変わる新メニュー「ピークシフトプラン」を6月1日に導入する。関電と同様、選択制で、契約者向けに15万個の専用電力計を無料で用意する。現在申請中の家庭用料金の値上げが認められれば、ピーク時間は53.29円(値上げ前は45.15円)、夜間は12.13円(同9.72円)。ピーク時間と夜間との間に4倍強の差をつけた。

 九電が7月に始める実証試験でもピーク時間と夜間に差をつける。これに加え猛暑などで使用量が増える日は、通常のピーク時間よりも2.4倍高い1キロワット時あたり120円前後にするのが特徴。1千世帯のモニターには前日夜にメールで通知する。効果を検証した上で2013年度以降の本格導入を検討する。

 他の電力会社は現時点では夏場向けに新メニューを設定していないが、中部電力は「需要抑制に効果が認められれば、将来的に導入を検討したい」としている。北海道電力や東北電力は昼間と夜間とで使用電力に大きな差がないため、導入を考えていないという。

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