急激な普及で顕在化

 

〝光害〟クレーム防止へ

 

住宅用太陽光発電システムの急激な普及に伴い顕在化してきた問題は、「屋根」を知らない作業者による施工不備だけではない。

モジュールの上に積もった雪の落雪による雪害や、モジュールの裏側に入り込んだスズメやハトによる巣作り、フンなどの鳥害とともに、住宅会社らの関心が高いのが、太陽光がモジュールに反射して起こるトラブル、いわゆる〝光害〟だ。

 

太陽光発電協会によると、住宅の屋根に太陽電池モジュールを設置した場合、まれに反射光がまぶしい、あるいは反射した光で熱い、などのクレームが発生する場合がある。

協会では、モジュールへの光の入射角度が深い(垂直~50度程程度)場合は、モジュール表面のガラスの反射率は比較的小さく、反射光も弱いとしているが、それよりも入射角度が浅くなると反射率は急激に大きくなる。このため太陽からの強い光が当たると、その反射光により相当なまぶしさを感じるという。ただ。太陽光は一般的に空方向に反射され、クレームにつながる地上方向への反射光は発生しにくいと協会はアピール、その根拠の一つとして、モジュールは通常、日当たりのよい南屋根に設置されることを挙げた。

日本の住宅の屋根の角度は通常、3~6寸勾配、角度に置き換えると16~31度で、太陽の高度は、東京の場合30度~78度の範囲で大きく変化するため、地上方向には反射しないとの見方だ。

しかし、北側などにモジュールを設置した場合は太陽の位置や高度によって反射光は地上方向に向かう場合があり、これが住宅の窓に差し込むとクレームにつながる可能性もある。

協会ではモジュールを東西面や北側の屋根に設置する場合、想定される反射光の方向にトラブルにつながりそうな住宅がないことを確認するべきと注意喚起。住宅会社によっては一部商品に限り北側屋根に設置するモジュールの表面のガラスを特殊加工し、反射光の軽減対策を講じる例もある。

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