原油タンカーの運賃が上昇している。運賃指数のワールドスケール(WS、基準運賃=100)は中東―日本間で現在、67.5。この1カ月で24%上昇し、約2カ月ぶりの高水準となった。国内海運大手がタンカー数の削減に乗り出すなど、緩んでいた船腹需給がやや締まりつつあることが背景だ。イラン情勢の緊張を上昇の理由とする見方もある。
日本郵船など国内海運大手は昨年後半にリーマン・ショック後の船腹需給の緩和に対応し、「VLCC」と呼ばれる大型タンカーの1割削減を表明した。昨年は世界で約30隻が減ったが、今年も多くの老朽船が削減されるとの期待が高まっており、運賃相場の上昇につながったという。「冬場の需要期で荷動きが比較的活発」(川崎汽船)なことも運賃上昇の一因だ。
このほか、「イラン情勢の緊張を受け、中国が西アフリカから原油調達を拡大している」(大手海運会社)影響もある。西アフリカ―東アジア間の航海日数は中東―東アジア間の約1.5倍を要する。西アフリカ―東アジア路線の需要が増えると、船腹需給は引き締まる。


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